2012-11-18

七面鳥の恩赦式



感謝祭が近いということもあり、スーパーではゴロッゴロと冷凍された七面鳥さんが山のように積み上げられて売られるようになっています。
見るのがいやなので、いつもそっぽ向いて素通りするようにしていますが、、、いやでも見えてくるほど山積みですね・・・・・
これがぜんぶかぼちゃならいいのに。

さて、ホワイトハウスでは、感謝祭の七面鳥に「恩赦」を与えるという、「Turkey Pardon」=「七面鳥の恩赦式」という行事が毎年恒例に行われます。


なんとも珍奇な名前の行事だなぁぁ、、、、と思うのですよ。
七面鳥さんにはなんの罪もないのに、なぜ「恩赦を与える」のかが理解できません。
恩赦って、受刑者の刑を軽減するという意味であると、わたしは理解していたのだけれど・・・・・
七面鳥さんって、、、受刑者でしたっけ?
でも、、、ファクトリーファーミングという環境にいる動物さんたちは、強制収容所の囚人といってもいいかもしれませんが。
「恩赦」という言葉はどうにも腑に落ちないのですが、屠殺されて食卓に並ぶはずの運命だった七面鳥さんの命を助ける、という意味合いでは共感はできます。

う~~~ん、、でも、、、ホワイトハウスで七面鳥を「助ける」行事を行う傍ら、アメリカの家庭では、七面鳥たちが丸焼きにされているんですから・・・・・・
やっぱりなんだかこの行事は変に思える。


100歩譲って、「恩赦」ということにしておくので、1羽といわず、10万羽くらい、、いえ、ここは大統領なのですから、アメリカ全土の七面鳥さんをみーんなまとめて恩赦して欲しいところです。

いっそのこと、「七面鳥は食べるの止めましょう」って宣言してしまえばいいのに。


 恩赦式の七面鳥さん



ちなみに、この七面鳥の行事ですが、ジョン・F・ケネディ元大統領が、感謝祭に贈られた
「Good Eatin', Mr. President(美味しく食べてね、大統領)」とメッセージを首に下げた七面鳥を食べなかったことに由来しているそうです。
そして、20年程前に、ジョージ・H・W・ブッシュ元大統領が、ユーモアを込めて七面鳥への「感謝と罪滅ぼし」を示す儀式として、行事化したそうです。

感謝祭には、かぼちゃを食べるよう行事化して欲しいなぁぁ~。





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